イベント乱立の時代。もうバッティングは避けられない。〜イベントは日程や内容がかぶっても躊躇なく応援しよう。

Facebookをつかっている人は恐らく感じていると思うんだけど、世の中にこんなにイベントがあるのかっていうくらい、イベントのお誘いを受けることが多くなったと思う。いまFacebookのイベントページを見てみたら、今週だけで6本のお誘い。それ以降を含めると、計19本のお誘いがずらりと並んでいる。


FacebookTwitterでいろんな人とつながりやすくなった環境が、「実際に会って」というイベントの開催を促していると思うし、集客にあたって一声かけやすくなったことも大きいと思う。こくちーずアテンド(ATND)Tweetviteなど、無料で使えるイベント開催支援ツールも増えてきた。mixiにもそういう要素はあったけれど、以前より格段に、周りに一声かけやすい環境が整ってきたんだと思う。1.3億人全員が発信者の今の時代、誰もがメディアを持てるようになったと同時に、誰もがイベンターになり得る時代になったわけだ。


さて、こうなってくると、何が起きるか―――。量が増えてくると、質が分かれてくる。質のいいものと悪いもの。主催者、参加者に関わらず、みんなのイベントを見る目が肥えてくる、ということ。つまらないイベントや、つまらないイベントをやる人は、早晩、そっぽを向かれるようになるだろう。結局、本物だけが残るんだ。実は似たような体験、僕らは既に最近している。なにか?


そう、Ustream。出始めた当初は、みんなが配信にチャレンジしたり、自分で番組を持つ人もだいぶ出たけど、結局、コンテンツを作る/作り続ける力のある人は一部の人に限られた。もはや、ただ配信するだけでは誰も関心を持たなくて、何を配信するのか/誰が配信するのか/その配信で何が得られるのか/どんな刺激がもらえるのかが問われるようになったと思う。イベントも同様で、アマチュアとプロの差もよりはっきりしてくると同時に、本物のイベンターがよりその存在感を増してくると思う。そして、プロのイベンターでなければ、とにかく自分が好きなことをやる、それにつきるなあと思う。(このあたりはまた別途書きますね)


そして、イベントの数が増えると、もう1つ変化が起きる。バッティングするイベントが増えるということだ。そのうち淘汰もされてくると思うけど、小さいイベントがたくさん行われる流れは、これからしばらく続くと思う。日程はもちろん、中身までもが、かぶることが増えるようになる。


もう本当に悩ましいんだけど、これだけイベントがかぶるようになってくると、親しい別の友人が同じような内容のイベントをそれぞれやっていたり、内容は違うんだけど、どちらも応援したいようなイベントが同じ日にぶつかってしまったり、あるいは、挙げ句の果てに自分のイベントの日程が中の良い友達とぶつかってしまったり・・・。まあ、考えてみれば当たり前のことで、親しい人とつながるようになって、イベントも立ち上がりやすくなっているわけだから、自分が興味をもつようなイベントに出くわす可能性は高いんだけど、みんなは、そういう時、どうしてるんだろう?


一昔前だったら、僕は、自分の日程とかぶる知り合いのイベントがあったら、多分、人に紹介することを少し控えていたと思う。でも、震災をきっかけに、だいぶ変わった。震災直後の1ヶ月はチャリティイベントが乱立して、ものすごく日程がかぶることが多かったけど、その度に思ってた。色んな人が立ち上がるのはいいけど、力が分散するのはもったいないなあって。でも、自分でイベントをやっていると、どうしても自分のイベントが愛おしくなる。だから、日程がかぶると、他のイベントを紹介する気持ちは当然弱くなる。


でもね、ある時、ハッとした。「あ、オレ、ちっせーな」と。「それって、自分のエゴだな。」って。今回の震災のチャリティイベントで言えば、大事なことは、被災地へ支援がより大きくなること。結局選ぶのは、選ぶ人たちだから、選択肢はいっぱいあって、全体として、参加する人が多い方がいいわけで。


でもよくよく考えたら、それって、震災とか被災地支援の話だけではないんだよね。内容がかぶったら、価値のある方や縁が深い方に人は流れるし、日程がかぶったら、好きな方や今必要な方に人は流れる。もう、今の時代、イベントの日程は、かぶって当たり前だし、そういうの隠せない時代。だったら、日程がかぶろうがなんだろうが、良いものは紹介した方がいい。そして、主催する立場の人は、この人、このイベントとかぶるなあと思ったら、もう競合と思うのはやめて、同志と思って、次の機会からは手をつなぐ道を考えよう。微妙にやりたいことは違うかもしれないけれど、向かいたい方向は一緒なんだから。目くじらたてるより、そっちの方がよっぽどハッピーだ。



さて、いろんなことを長々と書いたけど、どうして改めてこんな記事を書いているかと言えば、今週末、見事に自分のイベントが師匠のイベントとかぶったからだ。僕の師匠である阪本啓一さんのイベントと、僕がプロデュースするイベント。僕のイベントに登場するのは坂本達さん。字は違うけど、両方サカモトさん。しかも、アプローチは違うけど、どちらも「生きる」ことがテーマで、スタート時間まで一緒。


阪本さん×白熱教室という新スタイルなんで、これは、参加したいのだけれど、もちろん、僕が自分のイベントを放ったらかしていく訳にはいかない。坂本達さんのトークもとっても楽しみだし。ということで、もうここは両方とも紹介したいと思う。2人とも、みんなに知って欲しい存在だから。


阪本さんは人生の岐路で何度も相談に乗ってもらい、お世話になっている方。恐らく僕が一番参加回数が多いのは、阪本さんのセミナー。一方の坂本さんは学生時代、学生と人事だった頃からの仲。恐らく僕が一番プロデュース本数が多いのは、坂本さん。初めてのプロボノは多分、坂本さんのホームページ運営&メルマガ配信。そんな僕の人生で大事な存在の2人のサカモトさんのセミナーだから、自信を持ってどちらもオススメです。都合がつく方は、ぜひ。


◎2011年6月18日(土) 13:00-16:30
共感セミナー in 横浜「On Survival」実践白熱教室版 by 阪本啓一

◎2011年6月18日(土) 13:00-14:30
HOPE100セミナー 今、“生かされている”私たちにできること〜自転車世界一周&恩返しプロジェクトから学ぶ by 坂本達


そうそう、6月20日(月)も良いイベントが2つかぶってます。こちらも両方オススメです。


◎2011年6月20日(月)19:30-22:30
「新しい社会のしくみを “とっても具体的に” 考える(教育・働き方編)」〜今村久美×影山知明 チャリティトークセッション〜

◎2011年6月20日(月)19:00-21:00
パソナキャリア・良い会社プロジェクト『宇宙を感じて仕事をしよう』出版記念講演 by 天野敦之


まあ、それにしても、イベントを誘われて断るというのは、個人的にとっても心が痛む。だから、せめて、応援しようという気持ちが強くなったのも事実。今後、こうやってイベントがバッティングする機会が増えてくると思う。そんな時、ぜひオススメしたい。

イベントは日程や内容がかぶっても躊躇なく応援しよう!