あなたは何の馬鹿ですか?〜生かされた僕らの人生。松田選手から学ぶこと。


言わずと知れた、今月8月4日に急逝された松田直樹選手。昨日8月9日に告別式が行われた。


34才の早すぎる死。彼は77年の早生まれなので、76年生まれの僕は同じ年だということに後で気がついた。上の動画はマリノス引退時の最後の挨拶で、もう色んなところで報道されているから観たことある方も少なくないと思うけど、僕は何度観ても目頭が熱くなる。


「オレ、マジでサッカー好きなんすよ。
 マジで、もっとサッカーやりたいです。」


何も飾ってない口調。でもだからこそ伝わってくるメッセージは大きいし、強い。
そして思う。サッカーのところを、自分は何かで埋められるだろうかと。


「オレ、マジで○○好きなんすよ。
 マジで、もっと○○やりたいです。」


ご存知の通り、元日本代表、Mr.マリノスとまで言われた彼は、マリノス戦力外通告を受けた後も、それでも「現役を続ける」という選択肢を選んだ。しかも、2ランク下のリーグで。そういう選択をしてでも、好きになれる何かを持つこと。打ち込める何かを持つこと。きっと、彼のサッカー人生の中で、色んな山や谷があったことは想像に難くないけれど、それでも、そんな自分を燃やし続けられる人生って素敵だなと思う。


「背中で語る」


というのはまさに彼のことだと思う。
背中で語る男は、何も言わずとも、行動を見ればやりたいことが明確。


サッカー馬鹿と評された彼。そう、馬鹿と言われるくらいの何かを持てる人間でありたい。何かに懸命な人間でありたい。
単なるプロではない。そこにある泥臭さ。本気さ。情熱。思い。

「つなぐ」ということを人生のキーワードにして、1年半。僕は、つなぐプロである以上に、すぐつなぐことを考える、つなぎ馬鹿でありたいなあと思う。サッカー人でない僕にとって、それが彼の遺志を引き継ぐこと。


1度きりの人生。馬鹿になれない人生なんてもったいない。
僕らにはまだ馬鹿になれる時間がある。


生かされた僕らの人生。
みなさんのマジで好きな○○はなんですか?



そんなことを気づかせてくれた松田選手に心から感謝。
ご冥福を心よりお祈りいたします。